おおはようございます!岡です。
本日は「動きの守破離」
一つの動きをどのように積み重ねていくか。
必殺技という言葉があります。これは必ず相手を倒せる技ということ。
中国だと、かの槍の名手の李書文はただ一つの槍をつくという動きを極めて敵を倒しまくったという伝説を残しています。
ひとつだけ極めた技があればいい・・・
柔道でも必殺技があります。例えば背負投などオリンピックレベルにもなってくるとその技をかけられたら熟練者でも投げられてしまいます。
例として:パンチを打つということを極めていきましょう。
守
まずは一つの動作、パンチを打つという動作を鏡を見て形だけでもきれいに見えるように練習します。
どんな動きでも鏡を見て確認するということは大事です。かっこよく動いていたと思って自分の動画を見てみたら・・・
凄く・・・かっこ悪い。ということが大半です。
それは、鏡や動画を使ってイメージと動作の乖離があるからです。
動作がきれいに見えるというのは正しいことなので、まずは形からです。
破
破る段階になると外見よりも中身に意識を向けていきます。
これは見えない部分なので、ここを指導できる方は少ないです。
中国武術だと発勁という技術ですが、これには何通りも力の出し方があるのです。
発勁をできるようになると、人を簡単に飛ばすことが出来るようになります。
だから、太極拳などで人を飛ばしているのは事実なのです。
段階的には体の中に意識を向けて、力の抜き具合や入れ具合をコントロールしていく練習になります。
意識する点は以下です。
- 力の入れ具合(脱力と発力の使い分け)
- 体の中心から動作を開始する
- 全身を連動させる
以上を意識して取り組んでいくと、綺麗で滑らかで威力のある動きとなっていきます。
離
破の段階で、ほぼ完成した動きとなっていますがさらに先があります。型を大きく離れてどんな体勢でも強いパンチが出せるように練習します。
例を出すと、はじめの一歩のブライアン・ホークのモデルとなったプロボクサーのナジーム・ハメド。
動画
試合中にダンスを踊ったり、腕を下げたノーガード体勢だったり、後ろに反った状態から相手をKOしたりとトリッキーなスタイルです。
なぜ変な体制からこんなに強いパンチが打てるのか?
これは優れた体の使い方とそれに耐えられる強い肉体があるからです。
各所で身体能力の高さが垣間見えます。
一見変なバランスのとれないような体勢でも、上手くバランスを取ってその時に使える関節や筋肉を全て連動させているから相手をKOするぐらいの威力を出せるのです。
だからまずは強い肉体が必要です。
それにダンスと武術の体の使い方は似ていて、連動の練習になります。違いは力の入れ方と言っても過言ではありません。
変な体制で連動するようなパンチの撃ち方を練習していると、体はより連動して筋肉に強い負荷がかかるので体が更に強くなります。すると基本の型のパンチの威力も変わってきます。
だから型から離れていくのは大事なのです。
離れ過ぎだと威力は出ないので、理=物理のことわりから外れないようにしていれば逸脱することはありません。
リンクを張っておきますが、これは全て体にリンクしますので今から実行していきましょう!
コメント